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更新日:2020.06.26 / 掲載日:2020.06.26

メルセデス・ベンツ、本格的SUV「GLB」を発表

GLB 250 4MATIC スポーツ

この記事の目次

メルセデス・ベンツ日本は6月25日、SUVカテゴリーのニューモデル「GLB」を発表し、同日から予約注文の受け付けを開始した。日本国内における同社9車種目のSUVとなるGLBは、Gクラスからインスピレーションを受けた、スクエアなエクステリアと高い悪路走破性を持つ本格的なSUVだ。7人乗車を標準とする広い室内を持ちながら、日本の都市部でも取り回しのよいボディサイズを実現している。ラインナップは2.0L直4ディーゼルターボの「GLB 200 d」と2.0L直4直噴ガソリンターボの「GLB 250 4MATIC スポーツ」の2グレードで、納車開始は7月頃を予定している。

デザイン

GLB 200 d

GLBのエクステリアは、スクエアでパワフル&シンプルなデザインを採用し、メルセデス・ベンツの本格的なSUVであることを主張している。

クローム仕上げのアンダーガードや2本のパワードームを備えたボンネットを配したフロントセクションは、SUVとしての存在感とパワーを表現。ラジエーターグリルにはメルセデス・ベンツのSUVに共通のツインルーバーデザインが施され、スクエアなデザインのヘッドライトとともにSUVらしさを強調している。GLB 250 4MATIC スポーツに標準装備され、GLB 200 dにオプション設定されるるAMGラインは、ダイヤモンドグリルやシングルルーバー、バンパー下部左右の2本のフィンなど、スポーティさを強調するデザインとなる。

サイドビューはエッジやラインを減らし、ドアパネルやフェンダーなどの面構成で力強さを表現。車体の前後端が切り立ったスクエアなフォルムや、ボディ下部に装備されたプロテクターなどが本格的なSUVであることを表現する要素となっている。

また、細く長い2分割型リアコンビネーションランプはボディのワイドさをいっそう強調している。

インテリアはモダンかつアバンギャルド。インストゥルメントクラスター上方にカウルがなく、ダッシュボードの上部にワイドスクリーンディスプレイを配置して、解放感や横方向のワイドさを強調するデザインとなっている。

空調の円形アウトレットはジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインを採用。その奥のアクセントカラーがアフターバーナーを想起させる。アンビエントライトは全64色で、64色を10種類の色彩の世界にまとめることで、鮮やかな色の変化を伴うライティングを実現している。

助手席ダッシュボード中央やセンターコンソールのスイッチ両端などにアルミニウム調チューブデザインを採用し、力強さを表現。 また、標準仕様のシートバック中央部は、斜めのステッチがひし形状の模様を成し、力強さに加えてラグジュアリー感も表現している。

icon GLB 250 4MATIC スポーツ

icon GLB 200 d

  • AMGライン装着車

  • AMGライン装着車

  • AMGライン装着車

icon ボディカラー 全8色(GLB 250 4MATIC スポーツは※の2色)

  • ポーラーホワイト

  • コスモスブラック

  • デニムブルー

  • イリジウムシルバー

  • マウンテングレー

  • ギャラクシーブルー※

  • デジタルホワイト※

  • マウンテングレー

四輪駆動 4MATIC

GLB 250 4MATIC スポーツに採用される四輪駆動システム「4MATIC」は、スイッチ操作で基本の前後トルク配分比を変化させることが可能だ。四輪駆動クラッチを制御する特性マップは3つ。各モードの一般的な走行状況における基本的な前後トルク配分比は、「ECO/コンフォート」で80:20、「スポーツ」では70:30、オフロード走行では、四輪駆動クラッチがセンターデフロックのように働き、 基本トルク配分は均等に50:50となる。すべてのモードで路面状況に応じて連続的にトルク配分比を変化させて最適な駆動力を伝達し、オンロードでの安定性や効率性とオフロードでの走破性を両立している。

「オフロード」モードではトルク配分やABSの制御により、悪路走破性を高めている。また、急な下り坂を2km/hから18km/hまでの一定速度で降りることができるDSR(ダウンヒルスピードレギュレーション) も装備。さらに、AMGライン装着車とGLB 250 4MATIC スポーツの場合、オフロードモードで50km/h以下の走行時には、マルチビームLEDヘッドライトが車両の直前部を広く明るく照らすモードとなり、障害物の発見を助けてくれる。

  • オフロードモード

  • DSR(ダウンヒルスピードレギュレーション)

ユーティリティ

GLBは、スクエアで車高が高いフォルムや2829mmの長いホイールベースを活かし、広い室内空間を実現している。

60:40分割の2列目シートは140mmスライド機構を備えていて、レッグスペースをさらに大きくしたり、あるいは荷室により多くのスペースを割いたりできる。また、40:20:40分割の可倒式バックレストの角度は8段階の調整が可能だ。

2列目シートの背もたれにあるレバーを操作することにより、2列目シートが前倒し&スライドして、3列目シートにワンタッチで乗り降りできる。3列目シートを格納して荷室を拡大することももちろん可能だ。

全席に高さ調整式ヘッドレストを備えるほか、2列目中央を除く6席にシートベルトテンショナー&ベルトフォースリミッター付シートベルト、3列目シートにも対応したSRSウインドウバッグを備えるなど、安全装備も充実している。

フロントのセンターコンソールやフロントセンターアームレスト内にUSB Type-Cポートを備えており、モバイル端末を充電することができるだけではなく、モバイル端末内に保存されている、お気に入りの曲を楽しむことができます。2列目、3列目にはモバイル端末充電用のUSB Type-Cポートが2つずつ装備されています。

ラゲッジルームは、高い車高や多彩なシートパターンにより、十分な積載性を確保しているだけでなく、日常的な利便性も考慮されています。左右のラゲッジルームトリムに小物入れを設けたほか、テールゲート下部にコート用フック2個、2段階高さ調整式ラゲッジルームフロアなどを備えています。また、バッグ用フックも左右に設けており、使い勝手を追求しています。また、足をリアバンパー下部に差し入れるだけで開閉したり、リモコンキーやテールゲートのボタンを押すことで開閉することができる「EASY-PACK自動開閉式テールゲート」を標準採用しており、テールゲート開閉時の利便性も向上しています。

GLBは最低地上高が約200mmと通常の乗用車より高くなっており、悪路走破性だけではなく、街中でのちょっとした段差などにも気を遣わず運転することができ、安心してドライブを楽しむことができます。*7: 安全上の理由から対応身長が左右とも168cm以下となっています。

主な装備

ワイヤレスチャージング(Qi規格対応)

MBUXとワイヤレスチャージング機能

先進安全装備は、速度に応じて車間距離を自動で調整する「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付き)」、高速道路を走行時に自動で車線を変更する「アクティブレーンチェンジングアシスト」、クルマ、歩行者、路上の障害物など検知し、衝突回避および被害軽減をサポートする「アクティブブレーキアシスト(歩行者/飛び出し/右折時対向車検知機能付き)」などをセットにした「レーダーセーフティパッケージ」をはじめ、最新のものを標準装備する。

エンターテインメント装備は、自然対話式音声認識機能を備えたボイスコントロール、AIによる学習機能などを備えた対話型インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザーエクスペリエンス)」、エアコン、照明、音楽、シート設定などのシステムを統合的にコントロールする「エナジャイジング コンフォート」、Qi規格対応の携帯、スマホを無線充電できる「ワイヤレスチャージング機能」などを標準装備する。さらに、DCM(車載通信機)を標準装備し、24時間故障通報サービス、スマホで車両を遠隔操作&確認できる「リモート車両操作」、メルセデス・ベンツ24時間コンシェルジュサービスなどのテレマティクスサービス「Mercedes me connect」を利用することができる。

インテリジェントドライブ

Sクラスと同等のシステムを採用し、先行車との車間距離に加え、周囲の交通状況を常に監視している。ステアリングアシストも採用するほか、システム起動時に高速道路上で自動停止した場合、30秒以内(一般道は3秒以内)であれば自動再発進が可能。GLB 200 dにオプションで、GLB 250 4MATIC スポーツに標準で装備される「アクティブレーンチェンジング アシスト」は、一定の条件下でウインカーを点滅させた場合、行き先の車線に車両がいないことを確認して、自動で車線を変更する。さらに、ドライバーが意識を失うなど万が一の場合には、自動的に車線を維持しながら緩やかに減速・停止する「アクティブエマージェンシーストップアシスト」も採用ている。

テレマティクスサービス「Mercedes me connect」

通信機能によるテレマティクス サービス「Mercedes me connect」は、「24時間緊急通報サービス」などを最長10年間無償でご提供する「安心安全サービス」、「Send2Car」などを3年間無償でご提供する「快適サービス」の2つのサービスカテゴリーから構成される。

パワートレイン

「OM654q」エンジン

GLB 200 d に搭載される2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジン「OM654q」は、最高出力150PS(110kW)、最大トルク320N・mのパフォーマンスと低振動・高い静粛性を両立。コンパクトにまとめたシリンダーブロックは軽量化のためにアルミニウム製、ピストンはスチール製。熱膨張率の異なる素材を採用することで40%以上摩擦を低減している。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDE摩擦低減加工を施している。

冷却された高圧EGRと低圧EGRを組み合わせた「マルチウェイ排出ガス再循環(EGR)」や、尿素SCRシステム用の高品位尿素水「AdBlue」、粒子状物質の捕集と窒素酸化物を低減する「sDPF(DPF with SCR Coating : 選択触媒還元法コーティング付粒子状物質除去フィルター)」、SCR触媒、余ったアンモニアを処理するアンモニアスリップ触媒(ASC)を備え、非常に高い環境性能を確保している。

「M260」エンジン

「GLB 250 4MATIC スポーツ」の2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M260」は、最高出力224PS(165kW)、最大トルク350N・mを発生。エンジンブロックは鋳造アルミ製で、シリンダー鋳鉄製シリンダーライナーを備えており、エンジン内部の摩擦低減対策として、メルセデス・ベンツが特許を取得した「CONICSHAPE加工(※)」を採用している。また、可変バルブタイミングの「カムトロニック」も搭載し、状況に応じた最適な吸気を実現している。

※CONICSHAPE加工:シリンダーウォールを底部に向けてやや広がる形とすることで、ピストンスカート部に発生する摩擦を低減する技術。

「8G-DCT」トランスミッション

どちらのエンジンも組み合わされるトランスミッションは共通だ。新開発の8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」が様々な状況で最適なギアを選択し、環境性能や動力性能の向上に貢献している。

主要諸元・車両本体価格

【主要諸元】

GLB 200 d (欧州参考値)
●全長×全幅×全高(mm):4634<4646>×1834<1850>×1706●ホイールベース(mm):2829●車両重量(kg):ー●駆動方式:FF●パワートレーン(最高出力/最大トルク):1950cc直4DOHC直噴ターボクリーンディーゼルエンジン(150PS/32.6kg・m)●トランスミッション:8速オートマチックトランスミッション(8G-DCT)●WLTCモード燃費 (km/L):ー●燃料タンク容量(L):52[軽油]●最小回転半径(m):ー●ハンドル位置:右

GLB 250 4MATIC スポーツ
●全長×全幅×全高(mm):4650×1845×1700●ホイールベース(mm):2830●車両重量(kg):1760●駆動方式:4WD●パワートレーン(最高出力/最大トルク):1991cc直4DOHC直噴ターボガソリンエンジン(224PS/35.7kg・m)●トランスミッション:8速オートマチックトランスミッション(8G-DCT)●WLTCモード燃費 (km/L):12.0●燃料タンク容量(L):60[無鉛プレミアムガソリン]●最小回転半径(m):5.5●ハンドル位置:右

【車両本体価格】

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グーネットマガジン編集部

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